五十肩について 治療編

こんにちは

本日も院長日記をご覧いただきありがとうございます。堺市東区菩提町やまもと鍼灸整骨院院長の山本です。

本日は、五十肩の治療について

前回お伝えしたように、五十肩では肩の関節周囲の組織が拘縮します。

程度の差はありますが、肩関節の可動域が減少し「挙げ辛い」「動かしづらい」状態になります。

関節の周囲には、関節包と呼ばれる袋・靭帯・筋肉・腱などがありますが、これらが固くなったり癒着したような状態になっています。

この固まった関節がしっかり必要な範囲で動かせるようにしていくのが五十肩治療の基本です。もちろん、可動域の向上に伴い痛み等も軽減していきます。

五十肩の治療で皆さんがイメージするものは何でしょうか?

注射・マッサージ・体操・・・・

色々な方法がありますよね。どれが良くてどれが間違いとかはありません

強い苦痛を長期間伴う場合は手術を選択する場合もあります。

が、一般的に

絶対五十肩の治療として欠かせないもの

それはズバリ「運動療法」です!

(急性で熱を持ったような場合は、まずは安静です)

特に拘縮のキツイ、可動域制限が強く出ているものに関しては肩関節の運動は必須!

「なーんだ。そんなこと知ってるよ」っていう声が聞こえてきそうですが、大事なのはココからです!!

五十肩といわれ、頑張って体操や運動をしていても

緩解するのに10か月や1年、それ以上かかることはしばしばです。

この期間をいかに短くしていくか。ここが我々の使命であると考えています。

五十肩は原因不明の疾患と言われますが、肩が悪くなっているということは必ず何かしらのストレスが肩関節にかかっています。

たとえば、姿勢。

背筋をピンと伸ばして腕を挙げてみてください。そして次に背中をうんと丸めて同じように腕を挙げてみてください。

腕の挙がりやすさが違うことを体感いただけましたか?

他にも神経。

肩から腕に走っている神経は腕神経叢と呼ばれ、頸椎5番から胸椎1番から出てきます。これが鎖骨の上あたりで束になり、そこから枝分かれして肩や腕に走行していきます。

関節にしても筋肉にしても、血管までも神経が支配しています。腕に走る神経群がどこかで圧迫されたり障害されたりすると、当然その神経の通り道上で何らかの障害が起こります。

関節運動を行い可動域の改善を図ることはもちろんですが、その他肩関節周辺に障害を引き起こす様々な問題をみつけて対処することで五十肩の改善スピードは上がっていきます。

正直、「肩まわりの筋肉をマッサージする」だけでは足りないのです。

前回書きましたが、五十肩が1回の治療で改善することはありません。でも、改善スピードを早めることはできると私は確信しています。

今まで、そして現在も色々な勉強会・セミナーに参加して技術や知識の習得に励んでいる私ですが

そこで得た結論は「五十肩治療(に限りませんが)に魔法はない」ということです。

但し、正しく状態を理解して真に必要な施術をすることで、より早くより良好な状態に持っていく事ができると思います。

 

言いたいことがあり過ぎて、文章が若干右往左往してきましたね。

かなり長くなったので、本日はここまでに致します。

五十肩でお悩みの方、また身体のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

また、院長日記で取り上げてほしい内容などがありましたら是非お伝えください。

少しでも皆様の参考になれば嬉しいです。