こんにちは。堺市東区菩提町やまもと鍼灸整骨院 院長山本です。
本日も院長日記をご覧いただきありがとうございます。
本日のテーマは 「五十肩が1回で治るのか?」 です。
結論から申し上げますと
『その肩痛が本当に五十肩なら1回で完全に治ることはない!!』です。
もちろん症状が軽減したり、少し腕が挙がるようになったりはします。でも、五十肩がすぐに治癒することは不可能です。
肩が痛くなった時に、これって五十肩? って気になる方は多いと思いかもしれませんね。
1回では治らないといったものの、正しく理解して対応していけば決して治らないものではないのでご安心ください。
まずは五十肩とは何なのか?教科書的に言うと
「明らかな原因が不明で肩関節に疼痛と可動域制限をきたすもの」です。
一つ目に大事なことは明らかな原因が不明であるということです。
転倒して肩を打ってから腕が挙がらない、物を持ち上げた時に肩にズキッときた。
こんな方は五十肩ではありません。
実際、五十肩を心配して来院された患者様で五十肩でない障害をきたしている場合も少なくありません。
二つ目に可動域制限をきたすものであるということ
痛みがあるだけでは五十肩とは言いません。
試しに両肩を大きく動かしてみてください。この時に左右で明らかな動く範囲の差がある、特に腕を外側にあげる時に90°以上上がらない。
こんな方は五十肩の可能性があります。
ちなみに四十肩と言われる方もおられますが、病名的に四十肩はありません。何歳で起こっても五十肩と呼ばれます。(五十肩の発症年代は50歳代が一番多く、次いで60歳代その次が40歳代となっています。)
五十肩になると肩の関節周囲の組織が拘縮(固まる)していきます。なので動かせる範囲がだんだん狭くなっていきます。よく問題になるのは、更衣や結髪動作や女性ではエプロンや下着を留める動作です。
初期には炎症をきたして赤く腫れるような場合もありますが、多くは特に腫れたり熱を持ったりするわけではなく痛みと動かしにくさが現れます。特にツラさを引き起こすのが夜間痛です。五十肩の多くで就寝中にうずくような痛みを経験します。夜中に痛みで目が覚めたりすることも多く、患者様が訴える苦痛の最たるものと言えるでしょう。
このツラい五十肩をどうすれば改善していけるのか?
次回は五十肩治療編をお伝えしていきますので、お楽しみに!!